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山下清展に行って来た話

そういえばインターンから帰ってきた直後あたりに山口県立美術館で山下清展が行なわれていて、偶然友人がその招待券をくれたので最終日に行くことができた。

山下清とはあの裸の大将のことだが、本人があのような格好をしていたかどうかは定かではなく、専ら夏場は浴衣、冬場は着物を着用していたそうだ。

さて感想を手短に述べると、ちぎり絵であるにもかかわらず奥行きが圧倒的に表現されていて、その表現方法も洗練されていたので、絵の前景と背景との間を視線が行ったり来たりした。遠近感だけでなく、迫力も満点で、「軍艦」はその存在感のすごみを感じた。そして戦争に合わせて絵にも戦争をモチーフにしたものが増えており、当時の人々と同じ視点から戦争を見たような気がした。年を重ねるごとに構図や手法が精緻になっていき、絵を順路通りに辿る度に溜息をついてしまった。周りの人たちも同じだったようだ。

さて、美術館は最終日という事もあって人でごった返していた。普段ならば美術館にはシニア層やマダムな感じの人々の来場が多いのだが、有名人ということもあってシニア層はもとより子連れの夫婦や僕みたいな学生、おっさんが大挙して押し掛けて珍しい感じになっていた。印象的だったのが、家族で来たとおぼしき子供が「ちょうちょ!」「とんぼ!」等とはしゃいでいた事だった。たいてい子供は美術館では途中で飽きてグズりだすのが相場だが、山下清の絵は子供をも夢中にさせていたようだった。彼の絵は古き良き日本といった感じの絵が多い。それこそが彼が幅広い年齢層の人々に愛される理由だろう。

ところで彼が油絵をやっていたのは知らなかった。もっとも本人は遅乾きの油絵はあまり性に合わなかったのか数枚程度しか油絵の作品を残していない。

山下清作品集

山下清作品集