Lambdaカクテル

京都在住Webエンジニアの日記です

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既存のP2P掲示板のトポロジーへの疑問

今現在ではP2P2chのノードのトポロジーは完全平等に設計されている。

しかし完全に平等な動作にした結果として、スレッドの更新の伝播などブロードキャスト的な動作が遅くなる問題が発生するだろうと思うし、利用者がそれに満足する自信は、正直のところ無い。

今は完全平等モデルを採用してるんだけど、 利用者が掲示板を使う態度は決して平等とは言えない。 一時間に何度もリロードする人も居るだろうし、たまにカキコする人も、猛烈な頻度で連続カキコする、いわば荒らしみたいなのも居る。それは現在の2chのそれぞれの板の状況を見れば分かる筈だ。

ごくまれにスレの立つ暇な板があれば、毎日幾多ものスレが立っては消えてゆく忙しい板がある。てんでバラバラなわけだ。

実際の掲示板の利用状況を見るに、完全平等モデルは掲示板のトポロジーにそぐわないのではないかと思い出したわけ。

ある程度の役割分担を行なっても、P2Pという手段、匿名性という目的は同時に達成できるのではないかって思うんだよ。

よくスレを見に来るノードはスレの集配をするとか、P2Pという構造を保ちながら流動的な階層構造を設計するのも悪くないかと思う。

まあこれは利用者の哲学に大きく左右されるんだろうし自分もどうするべきかは決めかねている。

どうしても階級じみた階層というものを作りたくない人も居るだろうし、とりあえず動きさえすれば後はどうでもいいって人も居るだろう。

しかし掲示板のシステムにP2Pを利用するって選択をしたということは、利用者にもそれなりの思い入れがあるんじゃないかと思う。

P2P性と匿名性を追求する過程で、ひょっとしたら階層の導入が極めて有効かもしれない。

P2P掲示板と聞けば、それぞれのノードが手を取りあって通信していくイメージだけれど、ネットワークを維持するノードの責任と、通信の効率を高めるためのノード社会の構造化ってのは両立できないんだろうか。

まさしく国家、まさしく社会。

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