2016-09-13から1日間の記事一覧
床に塗った滑り止めの臭いが充満する中、女子高生酒蒸銀杏子は警察署の一室に拘留されていた。そう、彼女こそが時の人、握手した人の手を握り寿司に変えてしまう怪現象を引き起こした張本人なのであった。人々の手が次々と寿司に変えられていく中ようやく彼…
知ってるか ペンペン草の生みの名を 踏んだあいつの 胸の火を
夏の終わりを憂いても夏は終わらなくて、 秋の始まりを嘯いても秋は来なくて。 木洩れ日の真っ青な影の一つ一つが夏で、 紅葉のひと揺れふた揺れが秋で。 時雨がゲリラ豪雨と名を変えても、都会の窓から覗く雷雲は、わたしの顔色だの気にせずに歩いて行くの…